Artisans
手が生み出す、
もう一つの美しさ
何十年もの修行を重ねた職人たちの手から生まれる、唯一無二の工芸品。機械には作れない、人の温もりを宿した作品を紹介します。
Featured Artisans
今月の職人たち

石彫刻家
京都府 · 30年の経験
山田 浩二
"石は生きている。その声に耳を傾けながら、形を見出していく。"
京都の山中で生まれた山田浩二は、17歳から石彫刻を学び始め、現在は日本最高峰の石彫師として知られています。彼の作品は寺院の石灯篭から個人の庭石まで多岐にわたり、すべてに彼独自の「静けさ」が宿っています。
「石を彫るのではなく、石の中にある形を解放する」という彼の哲学は、30年以上の修行から生まれた境地です。

陶芸家
島根県 · 25年の経験
佐藤 美智子
"土は大地の記憶。私はただ、その記憶に形を与えるだけ。"
島根の山里にある工房で、佐藤美智子は毎朝夜明けとともに轆轤に向かいます。地元の土だけを使い、薪窯で焼く彼女の陶器は、その不規則さと深い色合いが特徴です。
器は「使われることで完成する」と彼女は言います。傷ついた器を金継ぎで直すように、時間とともに深まる美しさを彼女は追い求めています。
一
手仕事の誠実さ
機械ではなく手が作るものには、作り手の意図と感情が宿ります。その誠実さこそが、本物の工芸品の価値です。
二
素材への敬意
石、土、木——素材はそれぞれの歴史と性質を持ちます。職人はまず素材を学び、対話し、その声を聴くことから始めます。
三
時間の贈り物
本物の工芸品は時間をかけて作られ、使われることでさらに美しくなります。速さを求めない姿勢が、普遍的な価値を生みます。